本サイトでは”現役スポーツアナリスト”の「日々の学び」をブログとして書き残していきます。
高校時代の国語授業で『夢十夜』を取り扱ったことを思い出し拝読。
なにかが起こりそうでひたすら何も起きない、というホラー小説。物語は序破急があるものだけど、「破」が延々に来ない。むしろ主人公がそれをメタ認知して退屈そうにする。ブコウスキーとはまた違うけれど「アンチ小説」であった。構成以外にも実験的な要素が多く、黄泉の世界では「長」という言葉を使った言葉遊びが突然始まったりする。
そんな感想を胸にいだき長ら、長い夜に赤は長目立つ季節外れのサンタが出てくる夢でも見たいと思った。