日々の学び : ロバート・アイガー 『ディズニーCEOが実践する10の原則』


本サイトでは”現役スポーツアナリスト”の「日々の学び」をブログとして書き残していきます。

知人に勧められて拝読。邦題を見て、てっきり自己啓発かなーと思って読んでみたら全く自己啓発系の本ではなかった笑 ピクサー、マーベル、ルーカスフィルム、20世紀FOXと、ディズニー「帝国」を築き上げてきた元CEOの自伝?と舞台裏の話だ。Appleユーザーでスターウォーズが好きな僕には面白い話がたくさん転がってた。特にスティーブ・ジョブスとの友情エピソードは感動ものだ。

ロバート・アイガー

ニューヨーク市出身。 1973年イサカ大学卒業。 1974年アメリカン・ブロードキャスティング・カンパニー入社。
ウォルト・ディズニー・カンパニー社就任後、アイガーは2006年にピクサー・アニメーション・スタジオを買収し、2009年にはマーベル・コミックを、2012年にはルーカス・フィルムを買収、2018年には20世紀スタジオ(21世紀フォックス)を買収し、ウォルト・ディズニー・カンパニーの子会社とした。
2005年10月よりマイケル・アイズナーの後任としてウォルト・ディズニー・カンパニーのCEOであったが、2020年2月25日に即時退任し取締役会長に就任した。

※Wikipedia

「常に最高を追求すること」

ワーカホリックで完璧主義のルーンという番組プロデューサーとのエピソードを通じて、原則の一つ「常に最高を追求すること」が語られる。

面白かったのは、ルーンがただワーカホリックなのではなく、

ルーンは私が一緒に働いた人間の中で誰よりも負けず嫌いでイノベーションへのこだわりが人一倍強かったが、一方で優秀な人間に囲まれていないと最高の仕事はできないことも知っていた。

という話が出てくることである。話を読んでいるとけっこうワンマン気質のパワハラ気質もいいとこではあるが、とにかく最高のものを作るには最高の人材を集めること。そしてリーダーがどれだけ完璧を追求するかが大切だということがよくわかる。そして、この章で『二郎は鮨の夢を見る』というドキュメンタリー映画が紹介される。

「より良いもの求めて永遠に完璧を追求し続ける人物」

として日本人の寿司職人がディズニーの社外研修で紹介されているのはなんとも嬉しいことだ。この映画は自分も好きでよく見直している。

この映画では、

シンプルを極めると、ピュアになる。

という小野二郎さんの鮨と人生観が映画の軸だ。この”Simple is better”を究極的に突き詰める姿勢は僕も勉強になった。Shokuninって英語にした方がいいと思う。

誠実であること

必要なことはきちんと聞き、理解できないことははっきりと認め、学ぶ必要のあることはしっかり努力してできるだけ早く学ぶこと

まだ20代ではあるんですが、徐々にこれが難しくなってきている。というのも、やはりプレッシャーがかかる局面で間違いを認めた際の避難が年を追うごとに怖くなってくるからだ。
自分を大きく見せるがちではあるのだが、意識的に気をつけていかないといけない。一方で謙虚と卑屈には大きな違いがあるので、強気にいく局面とそうでない局面の使い分け、といったところだろうか。

特に、「誠実であること」がピクサーの買収の一番大きな理由であったエピソードを読むとより強く意識しようと思った。本書だと、スティーブ・ジョブスがめっちゃ扱いづらいやつみたいに書かれてて面白い笑

ほんの少し敬意を払うだけで、信じられないようないいことが起きる。

「ディズニー帝国」とダースベイダー

『ピープルvsジョージ・ルーカス』という映画がある。「スターウォーズ」という名作を愛する人々、人生を壊された人々を描いたドキュメンタリー映画だ。

この映画の中に非常に興味深い台詞がある。「ジョージ・ルーカスは自身のピュアな夢を叶えるために、スターウォーズの成功とともに彼は成功を手に入れ帝国を築き上げた。一方で彼は創造主であり、誰も反抗できない。アナキン・スカイウォーカーがダース・ベイダーになったのだ」といった旨の台詞。
ビジネスマンだった父の背中に嫌気がさし、アーティスティックな道を志すものの、支援してくれる資本家へのストレスから自力で夢を形にしたジョージ・ルーカス。そんな彼がディズニーという「大帝国」に自分の夢を売り渡す、という悲しい結末が『ピープルvsジョージ・ルーカス』の続きにある。

ディズニーは、ロバート・アイガーは、ダース・ベイダー=ジョージ・ルーカスを救えたのだろうか。ジョージ・ルーカスがスターウォーズエピソード7~9に苦言を呈していたことを考えるとなんとも言えない。この辺りも本書で言及されていた笑 スターウォーズファンとして、この一連の買収騒動のディズニー側の意見が読めるのは非常に面白い本だった。

終わりに

この仕事をしていると、M&Aに関わることはほとんどないが、自伝を通して一般化された大切なことを学べたと思います。10の原則は多すぎるので、

・公平であること
・常に最高を追求すること
・誠実であること

は気をつけていこうと思う。それにしても買収の裏話は面白かった笑

何を成し遂げても、その昔、物事が単純だった頃と同じ子供の自分がまだそこにいる。

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