日々の学び:事業家bot『金儲けのレシピ』

以前に『スモールビジネスの教科書』を読み、その編集をされている方と見たので拝読。マーケティングというかビジネス=金儲けと捉えた時の鉄則が書かれていた。なかなか自分の仕事とは遠いが、金儲けという課題への切り口は非常に本質的であり、とても勉強になった。印象的な言葉をいくつか。

まず、事業を立ち上げる際に数千万円かけて立ち上げようとする、というのが好手とは言えないが、それ以上に、「自分がそのビジネスや商品について詳しくない領域で起業する」というのがそもそも失敗のもとである。何よりも「自分がよく知っていること」をビジネスにするのが一番である。

儲けるためには、「特殊な理由で『完全競争市場』にならない市場」を発見し、また作り出す必要がある。

革新的な新商品を数々世に送り込んできた任天堂の伝説的プロデューサー、横井軍平氏が述べた発想術として「枯れた技術の水平思考」というものがある。アイデアを発想する際、最新の技術を用いた商品を作るのではなく、むしろ使い古されている技術を転用して面白いモノを作れないかと考える、発想術である。

まとめて売るのか、分けて売るのかを見極めろ
資本がないならスモールメリットを活用しろ
「既存のイメージ」を有効に使え

一度作ったものを n回売れ
ビジネスをパクるのではなく、儲けの構造をパクれ

既存のビジネスモデルの金の流れを逆転させろ
場所やサービスをメディアとして捉えろ

実際、セブン‐イレブンの創業の理念には「既存中小小売店の近代化と活性化」と書かれている。これは、平たく言うと、「地場の小売店は品揃えが悪すぎて話にならないから、セブン‐イレブンのシステムを貸してやる、そのかわりロイヤリティを徴収するぞ」という内容を美しい文章にしたものである。

他のビジネス書でも見かけた話は多いが、言葉数少なく的確にまとめられていた。無駄な飾りのない「本質的」な一冊であった。

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