日々の学び:西村賢太『一私小説書きの独語』


西村賢太の随筆。特段学ぶことはないが、相変わらず文体が面白くすいすい読んでしまう。読めば読むほど西村賢太が生きているうちに作品に触れておけば良かったと思う。私小説を読むにあたっての格言があったので抜粋。

一つの経験を盛り込むにしても、作者が取捨したパーツのみで語ってしまえば、その経験は実際の経験とはまた異なるものにもなろう。
書かなかった部分にこそ、本来、作者が語りたかった痛みの部分もかなりある。

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