日々の学び : 唐木元『新しい文章力の教室』


本サイトでは”現役スポーツアナリスト”の「日々の学び」をブログとして書き残していきます。

noteを2年ほど続けてみて、文章力は上がったと思うのですが、これでいいのかという疑問が続いていました。そこで読んだのが、多くの方のnoteで勧められていた本書。

まとめ

①主眼と骨子
②推敲
③その他テクニック

本書はおおよそ半分以上が①~②で構成されている。テーマ=主眼、それを組み立てる骨子。そして書いた文章の何を推敲するかということ。文書を乾いた文章から味のある文章へ変えていくテクニックが後半に続く。

主眼と骨子 – 構造シート

文章におけるロジックとは何か。それは主眼=テーマを設定し、それを伝えるための「要素」「順番」「軽重」という骨子をどう決めるかということである。

「テーマ」のために「何を」「どれから」「どれくらい」話すか決める。

構造シートの作り方はとても簡単で、箇条書きに付け足していくイメージだ。伝える「要素」を決め、「順番」を決め、「軽重」を決める。

推敲 – 脳・目・耳

脳=意味
目=字面
耳=語呂

「意味」は主眼と骨子のチェックのような構造レベルのチェックから、誤字脱字や事実誤認などのミクロなチェックまでを指す。すなわち脳を使った推敲。

「字面」はひらがなの連続といったものや長すぎる段落の調整等となる。Twitter文化の影響でnoteも140字前後で改行するといいというのはよく聞く。こちらは目を使った推敲だ。

そこからはきものをぬいでください
そこから履物をぬいでください

このように主述が見えなくなることを避けていく。

「語呂」はのどごし、脳内音読した際の読みやすさ。最後は耳を使う推敲。文節レベルの重複を解消することが大切になってくる。

noteを書いて、昼ご飯を食べて、やることに気づいて、大変だった。

のような同じ語尾の文節が続くのがよくない例。このような重複をなるべく消すことがのどごしの改良に役立つ。他には過去形が重複するパターン。

同じ語尾の文節が続くのがよくない例と学びました。このような重複をなるべく消すことがのどごしの改良に役立ちました。

他にも体言止め、ですますなど語尾の重複を避けることが大切である。

細かいテクニック – 時制、開く・閉じる

細かいテクニックはあまりに多すぎるので、気をつけようと思ったことをいくつか抜粋する。

①時制で生み出す推進力

過去形だけでなく、時制を混ぜることで文章に読みやすさを足す。本書では書き手の意識を例にして話していたが、こちら文学における「意識の流れ」に近いかな、と。

noteを書いていた。必死に筆を走らせる。

書き手の意識の時制によっては、過去形を現在形で書いても問題ないどころか、勢いと流れを生み出すわけだ。

②開く・閉じる

ひらがなをおおくすることを「開く」、漢字を多くすることを「閉じる」と言う。このようにひらがなを増やして文の白黒の比率を調整することで見た目の読みやすさを誘発する。一方でひらがなが多すぎると読みづらくなるので、その塩梅が大切になる。

終わりに

本書を読んで、もっとも基礎的な「主眼と骨子」すら理解できていなかったことがわかりました。伝えたいことを構造シートに記し、文章の割合を変えることは普段の仕事にも活かせそうです。

途中で述べた意識の流れだが、

こちらで紹介した本が理解に役立つと思われる。無事、構造シートのおかげで本記事も一時間で書き終えられました。しばらくは習慣にしようと思う。

コメントを残す

メールアドレスが公開されることはありません。 が付いている欄は必須項目です